個人店でもモバイルオーダーを安く導入する方法
最終更新日:
2024-07-14 18:51:52
モバイルオーダーは高いけど必須
2024年現在、チェーン店であるか単独店舗であるかにかかわらずモバイルオーダー導入が急速に進んでいます。最近では
サイゼリヤのモバイルオーダー導入が話題になりました。
カフェや居酒屋など、何店舗もあるようなチェーン店以外でも、モバイルオーダーを導入するお店が増えているようです。
モバイルオーダー導入店舗が増えていることから、既に口頭で注文することに違和感を感じるという人も増えており、モバイルオーダーが使えないというだけで来客数が減ってしまう可能性があります。
しかし、モバイルオーダー導入のためにかかる初期費用は10万円~20万円、月額1万円~3万円と、個人店にとっては非常に大きな負担となってしまいます。それだけでなく、決済手数料が加算されるものもあり、選びにくいという悩みもあるでしょう。
そこで今回は、個人店でも費用をなるべくかけずにモバイルオーダーを導入する方法を紹介します!
個人店にとってモバイルオーダー導入は費用が高い?
個人の飲食店における月間粗利は24万円~60万円
個人経営の飲食店における年間売上高は1000~2000万円と言われています。これは一般的な指標であり、居酒屋とラーメン屋、カフェでは業態や客単価が大きく異なるため、あくまでも目安ですが、この金額から算出される月間売上高は80万円~200万円となります。
飲食店の営業にかかる経費は仕入れ費を含めて売上高の60%~70%が目安であると言われているため、個人店の月間粗利は24万円~60万円程度であると考えられます。
その粗利の中から決済手数料や月額費用を支払うと考えると、利益がほとんど残らないということもあるでしょう。
個人店は売上が安定しにくい
飲食店を選ぶ時、まずお客様が頭に思い浮かべるのはやはり店舗数が多いチェーン店です。チェーン店が候補に挙がりやすい理由は以下の通りです。
・いつでも開いている
・席数が多く満席の確率が低い
・メニューの価格帯を知っている
・サービスの質を信頼しやすい
・名前をよく見かける
一方、店主が風邪をひいただけでも臨時休業になってしまったり、席数が少ない個人店は無難なお店としては候補に挙がりにくい傾向にあります。
そのため、個人店は季節要因による客数減少の影響を受けやすく、月間売上高が10~20万円変わるということも珍しくありません。
不透明な将来を考えると、なるべく毎月固定の支払いは少なく済ませたいと考える飲食店オーナーは多いのではないでしょうか。
一般的なモバイルオーダーは月額1~3万円と高額
株式会社リクルートが提供する無料のPOSレジ(決済手数料は有料)であるエアレジを利用している個人店オーナーは多いでしょう。しかし、エアレジと連携できる
エアレジオーダーを導入するには、初期費用11万円+機器代金37万円、月額17600円と個人店にとって導入するのは難しいでしょう。(キッチンプリンター対応プラン)
しかし、高額に思えるこの価格はちょうどモバイルオーダーの平均値程度で、モバイルオーダーは飲食店の粗利から考えると高級品であることが分かります。
決済手数料に注意!
モバイルオーダーの月額だけなら支払えると考える飲食店オーナーは多いですが、意外と見落としてしまうのが「決済手数料」の存在です。
公式サイトにも、ほとんどの場合小さく記載があるだけで十分な説明のないうちに契約してしまいトラブルになったというケースもあるため注意が必要です。
対面決済にも決済手数料が加算されるケース
例えば、決済代行会社である
squareが提供するPOSレジとQRオーダーを使用する場合、3.25%~の手数料がかかってしまいます。売上高のうち3.25%以上の利用料がかかるということは、固定の月額費用13000円に加えて手数料が3~6万円加算されるということになります。
それだけでなく、スマホ決済やクレジットカード決済にかかる手数料を加えると、月額費用が10万円に上るケースも珍しくありません。
スマホ決済に決済手数料が加算されるケース
LINEで注文できるモバイルオーダーを提供している
funfoでは、スマホ決済やカード決済を利用した場合のみ3.35~3.95%の手数料が加算されます。スマホ決済単体の手数料はPayPayで1.98%であるため、1.37~2%程度余分な手数料がかかります。
実際に飲食店を運営していると、スマホ決済の割合は4割~5割程度ですので、固定の月額費用4950円に2~3万円の決済手数料が加算される計算になります。
無料プランの落とし穴
「無料で使える」ということを謳い文句にしているモバイルオーダーはいくつかあります。しかし、ビジネスである以上業者側も利益を出さなければなりません。
実は、これは「フリーミアム」というれっきとしたマーケティング戦略で、まずは無料で使ってもらい、追加機能や関連商品を有料で販売することを主要な目的としています。
当然のことながら、無料でどんな機能でも使い放題というわけにはいかず、登録できるメニュー数が10個までに限定されていたり、使えるテーブル数が3卓までに限定されていることが普通です。
個人店でも導入できるモバイルオーダー
個人経営の飲食店が、モバイルオーダー導入時に最も懸念すべき材料は先ほど説明した通り「費用面」です。
ここでは、ほとんど費用をかけることなく、かつ無制限にモバイルオーダーを導入する方法を3つ紹介します!
1.QR注文くんを使う
最も安いモバイルオーダー「QR注文くん」を使えば、費用面での問題を解決することが可能です。
【QR注文くん費用】
・初期費用=0円
・月額費用=980円
・決済手数料=なし
決済手数料の負担もないため、完全に月額1000円未満で使える唯一のモバイルオーダーアプリです。
また、公式サイトでは注文画面などを試すことができますが、使用感も良く、「安くて良い」を体現しています。
シンプルかつ高機能なモバイルオーダーアプリ
QR注文くんは、キッチンプリンターのような飲食店運営に便利な機能の他、100ヶ国語に対応していたり、売上集計に対応しているなど、一般的なモバイルオーダー同様に高い機能を備えています。
また、スマホにアプリをインストールするだけで導入できるのが手軽です。
支払いもアプリ内課金で行えることから、打ち合わせや営業がめんどくさいという個人店にもオススメのモバイルオーダーです。
中古のAndroidスマホ1台あれば使えるため、特に個人店を中心に人気が広がっています。
>>GooglePlayでインストール>>QR注文くん公式サイト2.モバイルオーダーを自作する
自店舗用にモバイルオーダーを自作するのも一つの解決策です。
サーバー費用などはかかってしまいますが、モバイルオーダーの仕組み自体はシンプルなものであるため、プログラミングに興味があれば自作してみるのもいいかもしれません。
モバイルオーダーを自作するメリットは、決済手数料はもちろん月額費用もほとんどかからないことです。
ただし、同時にお客様がメニューを閲覧したり送信しても動きが重くならない程度の能力があるサーバーを準備するには、2年間で2万円程度の費用がかかります。
お店のホームページを公開するサーバーがあるのであればそれを流用してもかまいません。
実際に
モバイルオーダーを自作する方法はこちらの記事でも紹介しています。
興味のある方はチャレンジしてみてください!
3.新製品を待つ
現在、実質的に完全に無料で使えるモバイルオーダーはありません。先ほど説明した通り、無料で使えると言いながらも制限が多くて実際には使えない製品もあれば、月額費用が無料であっても決済手数料で月6万円かかる製品もあります。
しかし、モバイルオーダーが飲食店における一般的な注文方法になっている現在では、今後さらに後発商品がリリースされていくことが期待できます。
現在
事実上一番安いモバイルオーダーは月額費用980円のQR注文くんですが、
広告をお客様の画面に表示することで無料にするというEasy Orderというモバイルオーダーアプリも出てきています。
注文するたびに広告が表示されるのを喜ぶお客様は少ないでしょうが、今後広告の頻度が少ない製品などもリリースされるかもしれません。
そのため、本当に無料で使えるモバイルオーダーアプリがリリースされるのを待つというのも一つの手段であると考えられます。