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コーヒーの味を決める5つの要素

最終更新日:

2024-07-14 18:51:49

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美味しいコーヒーを淹れるには?

コーヒーに含まれているカフェインは思考力や運動能力を向上させ、ポリフェノールは心臓病や脳卒中のリスクを軽減すると言われています。
参考>>健康長寿ネット

健康を意識していなくても、コーヒーの香りや味は気分をリラックスさせてくれます。
せっかく飲むのだから、美味しいコーヒーを飲みたいと自宅でハンドドリップを楽しんでいる方は多いのではないでしょうか。しかし、いきなり素人がハンドドリップをしても、カフェで飲むのとは少し違って美味しいコーヒーを淹れることができないという悩みはつきものです。
そこで、初心者でも簡単にハンドドリップコーヒーを美味しく淹れるコツを紹介しました。この記事では注ぎ方の技術ではなく、具体的に注意すべきポイントであるコーヒーの味を決める要素について論理的に説明します。

ハンドドリップコーヒーの味を決める5つの要素

コーヒー豆

1:お湯の温度

コーヒーに詳しくない初心者が一番間違っているのは「お湯の温度」です。
コーヒーを淹れるお湯の適温は、80~90度であると言われています。この温度に正解はなく、自身の好みや豆の焙煎具合によって適温は変わります。
特に、深煎りの豆ほど高温で、浅煎りの豆ほど低温で入れたほうが雑味なく美味しいコーヒーを淹れることができます。

また、90度以上のお湯で淹れると金属のような味がしてしまう場合があります。沸騰したお湯でコーヒーを淹れている方は多いのですが、それこそ初心者が上手にハンドドリップコーヒーを淹れられない理由の1つです。
もし、温度を計っていない方は、まずは温度計でお湯の温度が85度前後になっているか調べてみましょう。

機械でドリップするのは手軽ですが、水温が季節により異なれば湯温も異なるためコーヒーの味が不安定になります。

適切な温度の決め方

まずは同じ焙煎度、品種の豆を100gほど用意します。
その後、まずは85度でハンドドリップしてみて飲んでみましょう。もし薄いと感じたのであれば、もう少しお湯の温度を上げてもいいかもしれません。一方で濃すぎると感じたのであれば、お湯の温度を82度くらいまで下げてみましょう。
そのように、同じ豆を使って繰り返しお湯の温度を調節して飲み比べしていくと適切なお湯の温度を決めることができます。

ただし、その温度は同じ豆を使った時にだけ有効で、豆や挽き方が変われば適切なお湯の温度も変わります。

2:挽き方

ハンドドリップにふさわしいコーヒー豆の挽き方は「中細挽き」だと言われています。ただ、厳密にはこの中細挽きに具体的な定義はありません。
一般的には「ザラメ」程度と言われていますが、やはり豆の品種や焙煎度合いによって挽き方は変わります。

言うまでもなく、細かく挽いた方が濃く雑味も出やすく、粗く挽けば薄く雑味は出にくくなります。

適切な挽目の決め方

みるっこ
画像は「みるっこ」という業務用の電動コーヒーミルです。
このような業務用コーヒーミルには挽目に番号が付いているため、いつでも同じ粗さで豆を挽くことが可能です。
逆に、手動のミルや挽目の設定がないミキサーに付属しているミルでは挽目の粗さが安定しないため、コーヒーの味も安定しません。

もし可能であればなるべく挽目に番号があるコーヒーミルを使用して、中間の挽目から好みに合わせて、粗さを調節して飲み比べすると、自分好みのコーヒーを飲むことが可能になります。

3:豆の新鮮さ

いくら料理の技術があっても、傷んだ食材では美味しい料理を作ることはできません。
コーヒーも同様に、ドリップの技術があっても、豆が劣化していると美味しいコーヒーを淹れることは難しいものです。

コーヒー豆は、生豆の状態での劣化スピードは比較的緩やかで、2年間という長期間の保存が可能であると言われています。
しかし、一度焙煎すると、その後は酸化が進みすぐに味が劣化してしまいます。焙煎したコーヒー豆の劣化スピードは表面積に比例するため、挽いた豆の状態では長くても1週間しか持ちません。
もし毎日コーヒーを飲んでいたとしても、1日10gの消費だと仮定すれば、期限内に100gのコーヒーを飲み切ることすらできません。

そのため、なるべく長持ちさせるために、豆は「豆のまま」で購入して、飲む前に挽きたてで淹れるようにしましょう。

コーヒー豆の保存

コーヒー豆は「冷凍庫」に保存してください。特に、挽いた状態の豆を購入している場合は酸化スピードを遅らせることができるため、非常に有効な保存方法です。
焙煎したコーヒー豆は水分をほとんど含まないため、冷凍庫でも凍ることはありません。

もし冷蔵庫に保存してしまった場合、コーヒー豆が他の食材の匂いを吸収してしまったり、取り出す過程で結露により湿ってしまい劣化を早めてしまう場合があります。
1週間以上の期間をかけて飲む場合、コーヒー豆は必ず冷凍庫に保存しましょう。

4:抽出スピード

ハンドドリップにおいて、見落とされがちなのは「抽出スピード」です。
バリスタがコーヒーをハンドドリップする時、必ずタイマー付きのスケールを使用しているのをご存知でしょうか?
ゆっくりドリップすれば濃く、雑味も出やすくなりますし、速く注げば薄く、雑味も少なく抽出できます。

これも好みですが、通常出来上がり量200ccを2~3分でドリップするのが一般的です。それよりも早いとコーヒーのコクや旨味を上手く抽出できませんし、遅いと酸化が進んで劣化した味が出てしまいます。
KONOドリッパー

ドリッパーが抽出スピードを決める

例えば、HARIOのドリッパーには螺旋状のリブが付いており、これが注がれたお湯を素早く落とすよう作用しています。
一方、KONOのドリッパーでは同じ円錐形のドリッパーであってもリブが短く、抽出時間が長くなる傾向にあります。

初心者がHARIOのドリッパーを好む理由は安価であるというだけでなく、初心者のドリップでは湯温が高過ぎるため抽出時間を短くすることで雑味が出にくくする効果があるためであると考えられます。

5:お湯の量と豆の重さ

初心者がハンドドリップする時、お湯の量や豆の重さが変動していることがあります。
いくら抽出時間やお湯の温度を一定に保っていても、豆の重さと対応したお湯の量を注がなければなりません。
通常、お湯の量が豆の重さに対して多すぎれば薄く雑味があるコーヒーになり、お湯の量が少なすぎればバランスの悪い苦みのあるコーヒーになります。

一般的に、豆の重さ10gに対して、出来上がりのコーヒーが140cc程度であると言われていますが、20gでは必ずしも280ccが適切ではありません。なぜなら、お湯がコーヒーを通る時間が長いため、豆とお湯の割合が同じであっても、必ずしも同じように抽出できないためです。

また、お湯の量を決めるときは、「出来上がり量」で決めましょう。特にハンドドリップでは、ドリッパーに残った最後の30cc程度は抽出せず捨てることが多いため、出来上がり量に注目することが重要です。

より初心者が簡単にハンドドリップする方法

SIMPLIFY the brewer

SIMPLIFY the Brewerを使用する

SIMPLIFY the Brewerは合同会社バスタブが2021年にクラウドファンディングに成功して商品化したドリッパーで、お湯を30秒かけて一気に注いでしまえばその後の抽出はドリッパーにお任せできるというものです。
先述した「ドリッパーが抽出スピードを決める」という完成形であると言えるでしょう。

ハンドドリップの技術がない人がカフェを開業する場合や、アルバイトにも安定した味のコーヒーを淹れさせたい場合に活用できそうです。
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